スマートPVとは

スマートPVは電気を
自給自足できるシステムです

スマートPV=「太陽光発電+蓄電池」

スマートPVとは簡単に説明すると「太陽光発電+蓄電池」システムのことをいいます。
PVは太陽光パネルを使う発電システムを指す「Photovoltaic(フォトボルタイク)」の略称です。
スマートはスマートフォンやスマートTVなど、従来の機能に付加価値を高めた商品に用いられます。
つまり「スマートPV」は従来の「太陽光発電システム」に「蓄電池」という付加価値を
加えた商品の総称と言えます。
さらにスマートPVは、単に付加価値が高いというだけではなく、実用的に大きなメリットがあります。

SmartPV

なぜ今スマートPVなの?

電気は売るより自家消費をした方がお得

太陽光発電というと、余った電気を売ることで電気代を節約、あるいは電気代を0円にすることができるというイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実は電気の買い取り価格が下がり続けている現在、電気を売るよりも自家消費をした方がお得な状況となっています。2009年11月から始まった「太陽光発電の余剰電力買取制度」では48円/1kWhと高額で買い取られていました。その買取価格は年々下がっていき、2020年では21円/1kWh(10kWh未満)と、10年前の半額以下になっています。

電力会社が家庭に供給する平均単価は今後も上昇する可能性が高い

一方で電力会社が家庭に供給する電気料金は、2017年の数値で平均単価23.7円/1kWhとなり、石油価格の推移と再生可能エネルギーに対するコストから今後も上昇する可能性が高いようです。

蓄電池があれば、余った電気を貯めておき発電できない時間帯に使用できる!

また上記経済産業省のページにも再生可能エネルギーのコスト削減を行うと書かれていますので、太陽光発電の電力買取価格は今後も下がると予想されます。
このように、電気の買い取り価格が電力会社からの電気代より下回ると、
電力会社からの電気をなるべく使わない方がお得な形になるわけです。

そうするためには太陽光パネルで発電するだけより、余った電気を貯めておき発電できない時間帯に使用できる蓄電池が必要となります。 このような理由で、スマートPV(太陽光発電+蓄電池)を導入されるご家庭が増えてます。

スマートPVのメリット・デメリット

スマートPVのメリット

太陽光発電のメリットとしては、一般的に知られているように
「環境に優しい」「電気代が安くなり経済的」「節電意識が高まる」などが挙げられます。
スマートPVではこれにプラスして、以下の様なメリットがあります。

イラスト:自家消費

売電価格が下がっても、
自家消費することで得になる

太陽光発電のみだと、売電価格が下がればその分経済的なメリットが減る事になります。
蓄電池があれば今まで売電していた電気を貯めて使用することで、電力会社から買う電気を減らせます。
買う電気の単価は変わりませんので、買う電気を減らせば減らすほどお得になります。

イラスト:災害

災害などで停電時でも
電気が使える

太陽光発電が稼働している日中だけでなく、夜間や悪天候の時でも電気を使用することが可能になります。 特に災害で停電が長引く場合などでは、その効果は絶大と言えるでしょう。

スマートPVのデメリット

どのような商品にもデメリットはあります。太陽光発電の場合、
「天候により発電量が左右される」「初期費用が掛かる」などがあるかと思います。
スマートPVでは他に以下の様なことが考えられます。

イラスト:自家消費

蓄電池分の費用負担が増える

スマートPVは「太陽光発電+蓄電池」ですので、当然ですが太陽光発電のみのシステムより、蓄電池分の初期費用が掛かることになります。
ただし売電価格が下がり、再び売電価格が上がることは考えにくい現状では、太陽光発電で得られる電気を最大限活用するためには、蓄電池は必須と言えるでしょう。

イラスト:災害

蓄電池を設置する場所が必要

蓄電池の大きさは、メーカーや容量により様々です。一般的にエアコンの室外機くらいの大きさですが、中には冷蔵庫並みの大きさのものや、スリムタイプで室内設置も可能な商品もあります。
また、重さも60kg~250kgと様々で、どこでも設置可能というわけではありません。いずれにしても設置スペースを考慮して、場所を確保する必要があります。

蓄電池について

蓄電池の大きさや重さは、
技術の進歩により大容量にもかかわらず
年々小さくて軽くなっています。

以前は100kg超で大きくて重いサイズの蓄電池が主流でしたので、設置場所も限られ設置にはクレーンや基礎工事が必要なこともありました。
現在主流のサイズは容量6.5kWhで重量52kg程度、高さ約65cm×幅約45cm×奥行約12cmと以前に比べ非常にコンパクトになりました。
また、現在家庭用蓄電池の主流となっているリチウムイオン蓄電池は、2019年に旭化成名誉フェローの吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞したことで知られています。
このリチウムイオン蓄電池は、スマートPV以外にも今お持ちのスマートホンやノートパソコン・デジタルカメラ・電動工具などの充 電池として利用されています。

写真:蓄電池ユニット